安息日について

カルバンの綱要には、「新約聖書はある意味では、安息日もキリストにあって成就したのでいまは旧約聖書のようにわれわれを縛るものでない、と教えている」 ということもはっきり書いてあります。

しかし、新約聖書では、ヘブル書にあるように、安息日は残っているのです。

つまり、旧約聖書の儀式律法としての、キリストの到来を象徴していた安息日は、主のご到来と共に終わりました。

しかし、十戒にある道徳律法としての天国の安息の定めは、キリストの復活によってますます明らかにされました。

安息日には旧約聖書でこの二つの面があります。

ですから、使徒達の初代教会は、旧約の安息日(土曜)を廃棄し、主による安息の成就を最も表す復活の日(日曜)に集まって礼拝しパンを裂くようにした事が 聖書で分かります。それは、旧約聖書の安息の教えの二つの構造にしっかりもとずいていました。

私たちも、土曜の安息日を廃し、世の終わりまで主イエス様の成就してくださった天国の安息を記念する日として、主のよみがえりを毎週日曜に覚えて、主の恵 みにより頼み、幸せの基礎である不変の道徳律法(第四戒)に従って、天国の日をあこがれつつ復活の記念日(日曜)の安息日を守り続けるのです。

瀧浦 滋